bodaika’s blog

bodaika のつぶやき

三千年に一度咲く花への祈り

方便品第二は続いてます。

優曇華うどんげ)や優曇鉢華(うどんぱつげ)と出てきました。

サンスクリット語でウドンバーラ。

経典では3千年に一度咲く華と訳され、稀有なこと、簡単ではない難しいことの喩えで、実在する花ではないようです。

しかし実在する植物にウドンゲとつけたのがイチジク属の実のなる大木で、実の中に花があるので見ることができないことからこの名がついた。

また昆虫ではクサカゲロウの卵がウドンゲと言われ、めったに見つけることができない、みつけたらラッキーとされることで日本では馴染んでいる、と書かれてましたが恥ずかしながら江戸っ子の私は存じ上げず…^^;

 

また経典には書かれてませんが、こんな末法思想もあるようで、釈迦入滅後3000年を周期に人の寿命が短くなり煩悩、不道徳、飢餓、疫病、戦乱の五濁悪世となり、再び優曇華が開花するころに天輪聖王が現れ世直しするというもの。

今年令和5年は仏暦2566年です。

3000年まであと僅かと言ってよいと思いますが、人間至上主義が招いた代償が目に見えて現れてきた現代です。

コロナ、ミサイル、大洪水

天災!人災!大災害!

天輪聖王様、ちょっと早いかもしれませんが優曇華をどうか咲かせてこの乱れた世にお力を!

と祈らねばと思う優曇華のお話でした。合掌

 

*昨日投稿した内容がなんか違うよねって気になり、書き直しましたm(_ _)m

方便品第二に入りました

法華経の訓読みや解釈版を広げ、植物名を見落とさないようにゆっくり読んでます。

10年進んで開かなかった本をこのところ机に積んで、ようやくスイッチが入ったかとご縁のタイミングを感じてます。かなり遅いと思いますけど人にはタイミングがあります←言い訳(笑)

もう10年くらい仏教で何かしたい!というものが私にはありませんでした。ただただ仏様を感じた毎日であればとの仏様love。でもこのところ変わってきた気がします。当たり前かもしれませんが、すべて縁、様々な縁が今をつくっていると。そしてこの出来事は何を指して何に気づけと言われてるのか…そんな毎日に合掌

f:id:bodaika:20231015221916j:image

 

さて本題に入ります(笑)

方便品第二に

『稲麻竹葦』(とうまちくい)

という言葉が出てきました。

中国、日本の四字熟語

この四つの植物はどれもワチャワチャと同じ場所に群生しています。

それは沢山の人や物が集まって入り乱れ群がっている様子を例えたもので、ここでは世間を指しているのだと思います。

いつの時代も世間というものは変わらないものですね。

栴檀という白檀

ようやく秋になりましたって感じですが、うたた寝して風邪っぴきです。皆様お気をつけ下さいね。

 

さてさて法華経の植物に注目しながらお勉強しようとしている私ですが、序品第一に栴檀香風、栴檀宝舎とあります。栴檀は抽出物が健康食品になっているので、あ〜知ってると思いきや、これまた中国での翻訳時のお国の違い的な相違で、日本の栴檀の木とは違うそうです。

ここで言う栴檀は『白檀』。とても高貴でいい香りのする香木で有名ですが、アロマ好きな方はサンダルウッドが分かりやすいかも。サンスクリット語ではチャンダナ。チャンダナ、チャンダナ、サンダルウッドと英語ではなったそう。

熱帯性の常緑樹、インドのマイソール地方産が最高品質で、お高めのお線香やお扇子、念珠や木彫の象さんや仏像、アロマオイルをよく目にしますね。

私の大事にしている仏像のラクシュミー様は白檀製です。小5の時に父がネパールで買ってきました。あまりの美しさと良い香りに作文を書いたくらいで、父が他界してからは私の宝物となりいつも手を合わせています。私の棺桶にはこの仏像を入れてね、と周りに言ってます(笑)

f:id:bodaika:20231006212647j:image

 

天界の花

曼珠沙華に続き、曼荼羅華ってどんな花なんでしょう?経典の中にこの言葉はよく見かけるような気がします。

曼荼羅の華と書くのですから、さぞかし仏様に近しい花と想像できるのもそのはず、なんと天界の花、天華だそうです。法華経の序品第一の曼荼羅華は曼珠沙華の赤い色に対して白い花という訳になっていますが、他の経典では色とりどりの曼荼羅華が登場しています。ということは化身の花々が曼荼羅華と呼ばれ、天界にいらっしゃる花の仏様ということになりますかしら?

摩訶曼荼羅華でございます🙏

辞典を引くと実在する花では朝鮮朝顔や蓮とも書かれてます。

たまたま一昨日、街中で朝鮮朝顔に近いエンジェルトランペット(キダチチョウセンアサガオ属)が咲いていました。

エンジェルとついているところがなんともまた天界に近いこと!

 

f:id:bodaika:20230929095606j:image

 

 

花の運命

前回、法華経に出てくる曼珠沙華について触れてみましたけど、ふとお釈迦様のいらした古代インドにこの球根の花は生息していたのか?と疑問に思ったので調べてみました。

古代のサンスクリット語でマンジュシャカは『赤』という意味で、中国で法華経が訳された時に、中国に咲いていた赤い花…が曼珠沙華と名付けられたそう。なので植物図鑑には中国原産と記されているのですね。もし他の赤い花に目が向いていたら、あの花は曼珠沙華とならなかったのか…

お釈迦様が法華経を説かれた時のマンジュシャカとは赤い花でよかったのか?お聞きしてみたいo(^_^)o

とすると、法華経が無ければ曼珠沙華という名の花はないということになるのか…

しかも彼岸の頃に咲くから彼岸花という名前も日本でついた。仏様と関連してる。いやいや何だかこの花の運命を感じますね。

 

 

今日仕事場に行く途中に映える曼珠沙華が目にとまり自転車降りて撮りました。


f:id:bodaika:20230926202856j:image

f:id:bodaika:20230926202859j:image

 

ちょうどお彼岸なので

今年の秋のお彼岸は20日(水)〜26日(火)

ご先祖様を供養してお墓参りする期間というものですが、何故?と思われた方は是非ググってみて下さい!

 

暑さ寒さも彼岸までとはよく言われますが、今日はエアコンなしで窓を開けて心地よい風を感じることができました!

そんな秋のお彼岸の頃に咲く花が彼岸花または曼珠沙華とも呼びますね。昭和世代は山口百恵さんを思い出す方もいらっしゃるかも。

このお花は『法華経の序品第一』に登場してます。

天が釈尊に供養した花の一つが曼珠沙華、摩訶曼珠沙華とも記されてますので偉大なるお花なんですね。

毒性がありますが良質な澱粉がとれることから貴重な植物だったようです。

 

ちょうど綺麗な赤の彼岸花が咲いていたので撮影しました。

 

f:id:bodaika:20230924175304j:image

 

 

今日から仏様と花のブログを始めます

はじめまして、菩提華です。菩提の花です。なんと畏れ多い法名でしようか…天台寺門宗でお得度したばかりの小僧見習いくらいのものです。

どうしてお坊さん?寂聴さんみたいになるの?と周りから聞かれます。

どうしてなんだろうとこの道を歩き始めてからの10年を振りかえると、諸々のご縁が繋がり、仏教が楽しくて好き、出会えたことに心の底から有り難いと思えたから、深めたいという気持ちが強いのかもしれません。

出家得度の意味は漠然としていたので師匠に確認しました。それは教えを説く人、教師になることですと。

私はフラワー教室を師のあとを継いでから20年以上になります。お花をツールとして沢山の方とお目にかかり、皆さんに私は育てて頂いてきました。

年齢も半世紀をとっくに超えましたので、これからはお返ししていかなくてはと思っています。

 

「仏教と花」はとても関わりの深いものです。仏教の経典にはお花が登場します。これから経典を学びながらその花にも注目して、ここで紹介していけたらと思ってます。

f:id:bodaika:20230924191934j:image

この花は私の誕生花のムクゲ木槿)です。花の色は多種ありますがこれは白に赤で『日の丸』とも呼ばれてる品種だそうです。

昨日通りがかりに撮りました。

丈夫な植物なので街路樹で夏から秋に見かけますが、茶人の千 宗旦が茶花としてとても愛した花だそうです。

タチアオイにも似てますが葉の形状が異なるようです。